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さよならが切なくなる作品9選|大人の別れを描く名作

夕日の海を背景に、涙を浮かべながら微笑む女性が正面を見つめている

大人になると、「さよなら」の意味が少しずつ変わっていきます。

学生の頃なら、卒業しても「また会おう」と言えました。

けれど大人になると、恋人との別れ、離婚、仕事を辞めるときの仲間との別れ、故郷を離れる別れなど、簡単には「またね」と言えないさよならがあります。

そして、ときには二度と会えない人との別れもあります。

だから大人が映画やドラマで見る「さよなら」は、ただ悲しいだけではありません。

一緒に過ごした時間が長いほど、別れたあとに残るものがあります。

この記事では、恋人、夫婦、親子、家族、友人、故郷、そして自分自身の旅立ちまで、さまざまな「さよなら」を描いた作品を9本紹介します。

「泣ける映画」だけではありません。観終わったあとに、誰かのことや、過ぎてしまった時間を少し思い出してしまう。

そんな作品を選びました。

01 大人になると「さよなら」が切なくなる理由

夕日を見つめながら一人で涙を流す女性

学生の「また会おう」と大人の「もう会えない」は違う

学生の頃には、卒業という大きな別れがあります。

毎日のように顔を合わせていた友人とも、それぞれ別の場所へ進んでいく。

それでも「また会おう」と言えば、いつか会えるような気がしていました。

大人になると、少し事情が違います。

仕事を辞めれば、仲の良かった人とも自然に会わなくなることがあります。

恋人と別れれば、どれだけ好きだったとしても、以前のようには会えません。

離婚すれば、家族だった人との関係そのものが変わってしまうこともあります。

人生には「またね」と言えない別の方が多いのかもしれません。

だからこそ、大人になってから観る別れの物語は、若い頃とは違った切なさを持っています。

切ない作品は「泣ける作品」とは少し違う

今回選んだ作品は、単純に「一番泣ける映画」を並べたものではありません。

むしろ、泣き終わったあとに何かが残る作品を重視しています。

誰かとの別れを経験したことがある人なら、自分の過去を重ねるかもしれません。

まだ経験していない別れなら、「こんなさよならもあるのか」と感じるかもしれません。

映画のいいところは、自分がまだ経験していない人生まで見せてくれることです。

それでは、いろいろな「さよなら」を見ていきましょう。

02 恋人・夫婦とのさよならが切なくなる作品

恋人とのさよなら|『花束みたいな恋をした』

夕暮れの川辺で並んで景色を見つめる恋人たち

好きだった。

一緒にいる時間も幸せだった。

それなのに、いつの間にか二人の人生が少しずつ違う方向へ進んでいく。

『花束みたいな恋をした』は、そんな恋人との別れを描いた邦画です。

東京・明大前駅で偶然出会った麦と絹は、好きな音楽や映画が驚くほど似ていて恋に落ちます。

大学卒業後に同棲を始め、二人だけの生活を作っていく。

公式紹介でも、二人の「恋する月日のすべて」を5年間にわたって描く作品とされています。

この映画の切なさは、どちらかが悪いわけではないところにあります。

一緒にいた時間が嘘だったわけでもない。

むしろ、幸せだったからこそ、その時間に終わりが来ることが切ない。

「好き」と「一緒に生きていける」は、同じではない。

そんな大人の恋愛を、静かに突きつけてくる作品です。

夫婦とのさよなら|『マリッジ・ストーリー』

同じソファに座りながら互いに目を合わせない夫婦

「離婚」という言葉だけを見ると、愛がなくなった夫婦の話に思えるかもしれません。

しかし『マリッジ・ストーリー』は、そんな簡単な話ではありません。

舞台演出家のチャーリーと女優のニコール。

二人には子どもがいて、夫婦としての関係を終わらせようとしながらも、親としての関係は続いていきます。

Netflix公式も、離婚の過程に戸惑い、子どもの親としてのこれからに苦悩する夫婦を描いた作品と紹介しています。

この作品で切ないのは、別れる相手が「嫌いな人」ではないことです。

一緒に過ごした時間も、相手の良いところも知っている。

それでも、同じ人生を歩み続けることが難しくなる。

30代、40代になれば、「別れる」という言葉の重さも変わってきます。

恋人との別れとは少し違う、夫婦だからこその「さよなら」を感じたい人におすすめです。

03 親子・家族とのさよならが切なくなる作品

親子とのさよなら|『海辺の家』

海辺の家の縁側で静かに海を見つめる家族たち

親子の別れには、いくつもの形があります。

子どもが成長して家を出ていくこと。

離婚によって家族の形が変わること。

そして、残された時間を意識すること。

『海辺の家』は、余命を告げられた父親が、疎遠になっていた息子との関係を取り戻していく物語です。

この作品の良さは、派手な出来事ではなく、限られた時間の中で親子が少しずつ距離を縮めていくことにあります。

親子だからといって、いつでも分かり合えるわけではありません。

近すぎるからこそ言えなかったこともあります。

「もっと早く話しておけばよかった」と思うこともある。

そんな後悔まで含めて、親子という関係を見つめ直せる作品です。

親とのさよなら|『長いお別れ』

年老いた父親に寄り添い肩を抱く娘の穏やかな時間

今回の9作品の中でも、特に大人に観てほしい一本です。

『長いお別れ』は、認知症によって徐々に記憶を失っていく父親と、その家族を描いた邦画です。

原作は中島京子の小説で、映画では山崎努、蒼井優、竹内結子、松原智恵子らが家族を演じています。

この作品の「さよなら」は、一度に訪れるものではありません。

昨日まで覚えていたことを忘れる。

少しずつ以前の父親ではなくなっていく。

それでも家族は一緒にいる。

だからタイトルが「長いお別れ」なのです。

まだ生きている人との間にも、少しずつ始まる「さよなら」がある。

そう考えると、普通の別れとは違った切なさがあります。

親が元気なうちに観るのと、何かを経験したあとに観るのとでは、きっと印象も変わる作品です。

04 死・友人・故郷とのさよならが切なくなる作品

死とのさよなら|『おくりびと』

雪景色を背に故人を静かに見送る男性

「死」は、人生で避けて通れないさよならです。

『おくりびと』は、納棺師となった主人公が、さまざまな人の最期と向き合っていく物語。

死を扱った作品ですが、ただ悲しい映画ではありません。

亡くなった人を送り出す家族。

最後の時間を大切に過ごす人。

そして、その人を見送る仕事をする主人公。

それぞれの「さよなら」が描かれています。

死という出来事そのものよりも、残された人がどうやって別れを受け入れていくのかに目を向けた作品です。

だから、観終わったあとに残るのは悲しさだけではありません。

「大切な人をちゃんと見送る」ということについて、静かに考えさせられます。

友人とのさよなら|『最強のふたり』

車椅子の男性と付き添う男性が夕暮れの橋で笑い合い、心から楽しそうな時間を過ごす様子

さよならは、死別だけではありません。

人生が変われば、親しかった人と離れることもあります。

『最強のふたり』は、事故で首から下が麻痺した富豪フィリップと、彼の介護役として雇われたドリスの友情を描く作品です。

最初はまったく違う二人。

それでも一緒に時間を過ごすうちに、単なる雇用関係を超えた友情が生まれていきます。

この作品で感じる「さよなら」は、悲劇的なものとは少し違います。

出会わなければ知らなかった世界を、お互いの人生に残して別れていく。

そんな別れの切なさがあります。

誰かと出会ったことで、自分の人生が少し変わった。

そんな経験を思い出したくなる作品です。

故郷とのさよなら|『ニュー・シネマ・パラダイス』

古い映写室で少年と老人が並んで映画を見つめる情景

故郷との別れは、若い頃にはあまり実感できないかもしれません。

しかし大人になると、久しぶりに帰った故郷が「昔と同じ場所ではない」と感じることがあります。

『ニュー・シネマ・パラダイス』は、映画を愛した少年トトと、映画館の映写技師アルフレードの交流を軸に、少年の成長と故郷との別れを描く名作です。

ここで描かれる「さよなら」は、ひとりの人間との別れだけではありません。

子どもの頃の自分、故郷、そして過ぎ去った時間との別れでもあります。

大人になってから観ると、昔好きだった場所や人を思い出すかもしれません。

「戻りたい」と思っても、時間は戻せない。

だからこそ、切ない。

そんな大人の感情をじっくり味わえる作品です。

05 子どもの旅立ち・過去の自分とのさよなら

子どもの旅立ち|『リトル・ダンサー』

古いダンススタジオで夢に向かい踊る少年と見守る少女たち

子どもの旅立ちは、悲しいだけの別れではありません。

夢を叶えるために家を出る。

新しい場所へ向かう。

本来なら、喜ぶべきことです。

『リトル・ダンサー』は、1980年代のイギリスを舞台に、バレエダンサーを目指す少年ビリーの成長を描いた作品です。

ビリーの夢に最初は反対していた父親も、やがて息子の才能を認め、夢を叶えるために支え始めます。

そして少年は、自分の人生へ進んでいく。

親にとっては、嬉しい。

でも、寂しい。

「行ってほしい」と「行かないでほしい」が同時に存在する。

そんな親の複雑な気持ちを考えさせられる作品です。

まだ子どもの旅立ちを経験していない人にも、いつか来るかもしれない「さよなら」を想像させてくれます。

過去の自分とのさよなら|『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』

秋のキャンパスを振り返りながら歩き出す青年の後ろ姿

最後に紹介したいのは、少し違った「さよなら」です。

誰かとの別れではなく、過去の自分との別れ

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の主人公ウィルは、類まれな数学の才能を持ちながら、過去の経験や自分自身への恐れによって、未来へ踏み出せずにいます。

そんな彼が、周囲の人との関わりを通して少しずつ自分の人生と向き合っていく。

「さよなら」と聞くと、何かを失うことを想像します。

でも、本当は逆なのかもしれません。

過去の自分にさよならをすることで、初めて進める場所もある。

若い頃に観たことがある人も、大人になってからもう一度観てほしい作品です。

以前とは違う言葉が、自分に向かってくるかもしれません。

06 さよならが切なくなる作品を観るなら、おすすめの動画配信サービス

夕暮れの街で花束を抱え、手をつないで微笑みながら振り返る若い女性との思い出を切り取った風景

ここまで読んで、「この作品を観てみたい」と思ったら、次は配信サービスを確認してみましょう。

映画は作品によって配信先や見放題・レンタルの条件が異なります。

そのため、動画配信サービスを先に決めるより、観たい作品があるサービスを選ぶほうが失敗しにくいです。

Amazon Prime Video

Amazon Prime Videoは、映画やドラマを幅広く楽しみたい人がまず利用しやすいサービスです。

ただし、作品によって見放題対象かレンタル対象かが変わるため、観たい作品が決まっている場合は個別に確認するのがおすすめです。

「映画を観たいけれど、どの動画配信サービスを選べばいいのかわからない」という方は、こちらの記事も参考にしてください。

07 まとめ|大人のさよならは、悲しいだけではない

夕日に向かって涙を拭い歩き出す女性の後ろ姿

大人になると、さよならの種類が増えていきます。

恋人との別れ。

夫婦としての別れ。

親や家族との別れ。

友人との別れ。

故郷との別れ。

そして、過去の自分との別れ。

学生の頃なら「また会おう」で済んださよならも、大人になると、「もう会えない」ことのほうが多いのです。

だからこそ、映画の中で誰かのさよならを見ることには意味があるのだと思います。

自分がまだ経験していない別れを、物語を通して知ることもできるからです。

悲しい別れだけではありません。

誰かの旅立ちを喜ぶことも、過去を手放して前へ進むことも、ひとつの「さよなら」です。

あなたなら、どの作品を選びますか?

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