離婚を決める前に見るべき映画6選|その先に待つ現実|家のごはんが大切になる作品

あんなに好きだった。
永遠に一緒にいるつもりだった。
子どもが生まれて、家族になった。
それなのに、いつからか「離婚」という言葉が頭から離れなくなった。
もちろん、無理をしてまで結婚生活を続ける必要はありません。
ただ、一つだけ考えてほしいことがあります。
離婚した後、自分にはどんな未来が待っているのでしょうか。
夫婦ではなくなる。
一緒に暮らさなくなる。
子どもとの親子の時間や家族の形も変わる。
そして何より、今まで当たり前だった「家の中の風景」がなくなるかもしれません。
朝起きれば誰かがいる。
仕事から帰れば「おかえり」と言ってくれる。
疲れていても、家に帰ればごはんがある。
そんな何気ない毎日は、失って初めて大切だったことに気づくものです。
一度でも手放してしまえば、もう二度と戻ってはこないのです。
だから今回は、離婚を思いとどまらせるための記事ではありません。
離婚を決める前に、その先に待っている現実を一度だけ見てほしい。
そんな思いから、6本の作品を選びました。
01 離婚を決める前に、その先の人生を想像してほしい

離婚すれば、今の苦しさは終わるのか。
離婚を考えるほど、今の結婚生活が苦しい。
その気持ちは、簡単に否定できるものではありません。
相手と話が合わない。
何を言っても喧嘩になる。
一緒にいても孤独を感じる。
家に帰ることさえ嫌になる。
そんな日々が続けば、「もう離婚したほうが楽なのでは」と考えるのは自然なことです。
ただ、ここで一度だけ立ち止まってほしい。
今の苦しさが終わることと、離婚した後に幸せになることは同じではありません。
離婚すれば、夫婦としての問題から離れられるかもしれない。
その代わりに、これまで当たり前だったものまで変わってしまいます。
だからこそ、離婚を決める前に「別れた後」を想像してほしいのです。
離婚で終わるのは、夫婦だけではない
離婚すると、夫婦ではなくなります。
でも、子どもがいれば親子ではあり続けます。
家族として長く暮らしてきたなら、思い出まで消えるわけではありません。
一緒に住んでいた家。
休日の買い物。
何気ない会話。
家族で囲んだ食卓。
誰かが作ってくれた、特別でもない普通のごはん。
こうしたものは、離婚届を出した瞬間に価値を失うわけではありません。
むしろ、なくなってから初めて、その普通さがどれほど大切だったのかに気づくのです。
その感覚を、自分の人生に置き換えて考えるために、これから紹介する映画を観てみてください。
02 離婚を決める前に見るべき映画6選
ここから紹介する映画は、「離婚しないための映画」ではありません。
離婚によって何が変わるのか。
何を失うのか。
そして、それでも別れることを選ぶ意味は何なのか。
それぞれ違う角度から考えさせてくれる作品です。
1. クレイマー、クレイマー

離婚すると、家のごはんまで変わってしまう
最初に見てほしいのが、1979年の『クレイマー、クレイマー』です。
仕事一筋だったテッドは、ある日突然、妻に家を出られます。
残されたのは、幼い息子ビリー。
それまで家事や子育てをほとんどしてこなかったテッドは、仕事をしながら一人で息子を育てることになります。
ソニー・ピクチャーズ公式でも、妻が家を出た後、父と息子の生活が始まり、やがて養育権をめぐって夫婦が争う物語として紹介されています。
この映画で特に見てほしいのが、食卓です。
妻がいなくなった家で、父親が息子のために朝食を作る。
最初は上手くできない。
それでも、二人で暮らす時間の中で、少しずつ料理も生活も変わっていきます。
そして食卓は、ただ食事をする場所ではなくなっていく。
家族だった時間そのものになっていきます。
だから、この映画を観ると「家のごはん」というものの意味が少し変わります。
高級な料理ではありません。
毎朝の朝食。
仕事から帰ってきて食べる夕食。
誰かが自分のために用意してくれた普通のごはんです。
離婚した後に恋しくなるのは、案外こういう何でもない日常なのかもしれない。
そう思わせてくれる作品です。
なお、本作は第52回アカデミー賞で作品賞を含む主要5部門を受賞しています。
2. ミセス・ダウト

離婚しても、父親と子どもの関係は終わらない
離婚後の「子どもとの距離」を考えるなら、『ミセス・ダウト』です。
主人公のダニエルは、3人の子どもを愛する父親。
しかし、夫婦関係が破綻して離婚することになり、子どもたちとの時間も制限されます。
そこでダニエルは、家政婦に変装して元妻の家に入り込むという、とんでもない行動に出ます。
一見するとロビン・ウィリアムズのコメディ映画です。
実際、かなり笑えます。
ところが、大人になってから見ると印象が変わります。
離婚したからといって、父親としての気持ちまで消えるわけではない。
一方で、子どもを愛していることと、夫婦として一緒に暮らせることも別の問題です。
Disney+の公式紹介でも、離婚によって子どもたちとの面会が限られた父親が、家政婦に扮して子どもたちに会おうとする物語として紹介されています。
そして、この映画には料理や家事もたくさん登場します。
そこがまた面白い。
家事ができなかった父親が、子どもたちと一緒にいるために料理や掃除を覚えていく。
家族と暮らすということは、愛していると言うだけではなく、毎日の生活を一緒に作ることなのだ。
そんなことを考えさせられます。
3. マリッジ・ストーリー

好きだった相手と、裁判で争う未来
離婚という言葉を、最も真正面から見せてくれる作品の一つです。
『マリッジ・ストーリー』では、夫婦が離婚へ向かう過程と、その中で子どもの親として生きていかなければならない現実が描かれます。
Netflix公式も、離婚プロセスに戸惑いながら、子どもの親としてのこれからに苦悩する夫婦の物語と説明しています。
この映画が怖いのは、最初から憎しみ合っている夫婦ではないことです。
かつて愛していた。
相手の良いところを知っている。
一緒に同じ人生を作ろうとした。
それなのに、離婚という局面に入った途端、相手と自分の主張がぶつかっていく。
そして、その争いの中心に子どもがいる。
映画を観ていると、「離婚したら相手と会わなくて済む」という単純な話ではないことが分かります。
子どもがいる限り、離婚後も相手との関係は完全には消えません。
だからこそ、離婚を考えている人には一度見てほしい作品です。
ミセス・ダウトと同じように笑える映画ではありませんが、ここで一度「自分ならどうするか」を考えてみてください。
……と言いたくなるほど、『マリッジ・ストーリー』は現実的です。
離婚をテーマにした映画だからといって、「どちらが悪い」という簡単な答えを出してくれません。
夫にも言い分がある。
妻にも言い分がある。
そして、子どもにも人生があります。
ここで重要なのは、自分が今、相手の立場をどれくらい想像できているかです。
「相手が悪い」
そう思っているときほど、映画の中の別の人物に感情移入してみてください。
もしかすると、自分では見えていなかったものが見えるかもしれません。
4. ブルーバレンタイン

愛があったことと、今も一緒にいられることは別
『ブルーバレンタイン』は、離婚後の生活を描く映画ではありません。
だからこそ、この位置に入れたい作品です。
愛し合っていた男女が結婚し、やがて二人の関係が少しずつ崩れていきます。
この映画が突きつけてくるのは、
「昔は愛していた」という事実だけでは、現在の夫婦関係を支えられないことがある
という現実です。
結婚したときには想像もしなかった価値観の違い。
少しずつ積み重なる不満。
相手を理解できなくなっていく感覚。
派手な事件ではなく、日常の中で関係が壊れていくからこそ怖い。
離婚を考えている人にとって、この映画は「離婚した後」を見る作品ではありません。
むしろ、
「なぜ、ここまで二人は離れてしまったのか」
を見る作品です。
今の自分たちに重なる部分がないか。
そんな視点で観てほしい一本です。
5. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

環境を変えれば、人生は変わるのか
「この家を出れば、もっと幸せになれるかもしれない。」
結婚生活に疲れたとき、そんなことを考えることがあります。
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』は、そんな「今の人生を捨てて、新しい人生を始めたい」という気持ちを、非常に重く描いた作品です。
夫婦は一度、今の生活を変えようとします。
しかし、人生は住む場所を変えるだけでは簡単に変わりません。
仕事。
お金。
夫婦の価値観。
子ども。
自分自身の夢。
いろいろなものが絡み合っています。
だからこの映画を観ると、
「離婚すれば人生がリセットされる」という考えが、いかに危ういか
を考えさせられます。
今の相手と別れることだけではなく、自分自身が何を求めているのか。
そこまで考えたうえで、決断したい作品です。
『幸せへのキセキ』

ミセス・ダウト、クレイマー、クレイマー、マリッジ・ストーリーを見たあとに残るもの。
最後にもう一度、家族について考えさせられる作品を。
『幸せへのキセキ』です。
妻を亡くした父親が、子どもたちと新しい人生を始めようとする物語です。
離婚を扱った映画ではありません。
しかし、この作品には、家族を失った後に残された人間が、どうやって日常を作り直していくのかという視点があります。
だから今回の記事の最後に置きたい。
離婚を考えているとき、人はどうしても「今の夫婦関係」だけを見てしまいます。
でも、本当に考えるべきなのは、その先です。
一人になった自分。
子ども。
新しい生活。
新しい家。
そして、これまでとは違う食卓。
人生は、夫婦が別れれば終わるわけではありません。
その後も続いていきます。
だからこそ、別れる前に一度だけ、その続きを想像してみてほしいのです。
03 映画を見終わったら、もう一度だけ考えてほしい

あなたが離婚によって失うものは何ですか?
6本の映画を見終わったら、すぐに結論を出さなくても構いません。
少しだけ、自分の生活に置き換えてみてください。
離婚したら、何が変わるでしょうか。
夫婦としての関係。
子どもとの生活。
住む家。
休日の過ごし方。
家族で食べる夕食。
今まで当たり前だったものが、当たり前ではなくなる可能性があります。
特に、子どもがいる家庭ならなおさらです。
もちろん、離婚によって救われる人もいます。
だから、「失うものがあるから離婚してはいけない」という話ではありません。
ただ、失うものを知らないまま決断するのと、知ったうえで決断するのとでは、大きな違いがあります。
それでも離婚したいなら、その気持ちを無視しない
映画を見た結果、「それでも離婚したい」と思うかもしれません。
それなら、その気持ちまで否定する必要はありません。
離婚したほうが幸せになれる人もいます。
大切なのは、感情だけで決めるのではなく、その後の生活まで考えることです。
どこで暮らすのか。
仕事はどうするのか。
子どもとの生活はどうなるのか。
お金は足りるのか。
必要なら、法律や生活について専門家に相談する。
そこまで考えて、それでも離婚を選ぶ。
それは、勢いで逃げ出すこととは違います。
自分の人生について、自分で決めた選択になります。
04 気になった映画を、まず1本だけ見てみる

6本全部を見る必要はありません
ここまで読んで、6本全部を見る必要はありません。
今の自分に一番刺さりそうな作品を、1本だけ選んでください。
子どもがいるなら『クレイマー、クレイマー』。
離婚後の親子関係を考えたいなら『ミセス・ダウト』。
今まさに離婚を考えているなら『マリッジ・ストーリー』。
夫婦の関係がなぜ壊れていくのかを見たいなら『ブルーバレンタイン』。
「今の生活を捨てれば幸せになれる」と考えているなら、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』。
作品を選ぶときは、今の自分に一番近いものからでいいと思います。
そして、できればスマホを置いて、途中で何かをしながらではなく、最後まで観てください。
この映画を見る時間だけは、自分の人生について考える時間にしてほしいからです。
おすすめの動画配信サービス

今回紹介した作品は、配信サービスによって視聴できる時期や方法が異なります。
たとえば『マリッジ・ストーリー』は現在Netflix公式で視聴可能です。
『ミセス・ダウト』はDisney+公式で配信されています。
『クレイマー、クレイマー』はソニー・ピクチャーズ公式でもデジタル配信の案内がありますが、各サービスによって配信状況が異なるとされています。
動画配信サービスを選ぶときは、「一番安いサービス」ではなく、今見たい作品があるサービスを選ぶのが一番シンプルです。
すでに見たい作品が決まっているなら、こちらの記事も参考にしてください。
→ 「Amazonプライムビデオがおすすめな理由|大人世代に選ばれる5つの魅力」
https://rare-chronicle.com/post/mv-197
Amazon Prime Video
見たい作品がAmazon Prime Videoで視聴できるなら、映画を探す手間を減らして、そのまま見始められるのがメリットです。
→ 公式サイト【Amazon Prime Video】
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Netflix
『マリッジ・ストーリー』を見たい人には、まず確認したいサービスです。
→ 公式サイト【Netflix】
Disney+
『ミセス・ダウト』を見たい人には候補になります。
→ 公式サイト【Disney+】
05 まとめ

離婚を考えるほど、今の結婚生活が苦しい。
その気持ちは、誰かに簡単に否定できるものではありません。
だから、この記事は「離婚しないでください」という話ではありません。
離婚したほうが幸せになれる人もいます。
ただ、それでも一つだけ知っておいてほしい。
離婚によって終わるのは、夫婦という関係だけではありません。
一緒に暮らしていた家。
家族で囲んだ食卓。
子どもとの何気ない時間。
誰かが作ってくれた普通のごはん。
そうした、当たり前すぎて気づかなかったものまで変わってしまうことがあります。
『クレイマー、クレイマー』を観ると、家のごはんが妙に大切なものに見えてきます。
豪華な料理ではありません。
誰かと一緒に食べる、いつものごはんです。
離婚を決める前に、一度だけ考えてみてください。
その生活を失ってでも、離婚したいですか。
映画は答えを出してくれません。
でも、自分一人では見えていなかった未来を、少しだけ見せてくれます。
その未来を知ったうえで、それでも離婚を選ぶのなら。
その決断は、映画を見る前よりも、きっと自分自身のものになっているはずです。
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