代替肉って何?世界中で普及し始めている未来のお肉とは!
今、海外だけではなく日本でも普及し始めている代替肉(だいたいにく)。
「原材料の安さ」「大量供給」「高品質」というメリットからダイエットまで可能という、今後大きな成長が見込める市場として世界中から注目されています!
今回は代替肉の進化や需要増加の理由。脱肉ビジネスとして成長している海外情勢など詳しくご紹介します!
代替肉って実はスゴイんです!ぜひご覧ください!
01 代替肉って何?
代替肉とは、牛肉、豚肉、鶏肉といった動物の肉ではなく、豆類や米などの植物性などを原料とした別の素材で代替した肉のことです。
海外では代替肉のトップランナーと言われるビヨンドミートや、インポッシブルミートなどが広く流通しています。
現在では他にも世界中のメーカーが代替肉の製造に着手しています。
・オムニミート(香港)
・ベジファーム(台湾)
・ベジタリアンブッチャー(オランダ)
また、日本でも代替肉を製造しているメーカーがありますよ。
・ゼロミート(大塚食品)
・ナチュミート(日本ハム)
・ネクストミーツ(ネクストミーツ)
海外のメーカーでは植物性100%のヴィーガンベースが主流ですが、日本では卵や乳製品を使ったものが多いのが特徴です。
また、日本ではベジタリアンへの対応として作られているものが多く、海外とくらべると技術的には遅れています…。
日本では大豆を使った代替肉が多いのですが、海外ではエンドウ豆が主流なのです。
アメリカのヴィーガンベースの代替肉は2014年からの3年間で、なんと600%も増加しており、急速に加速している市場なのです!
今後は日本でも海外と同じヴィーガンベースの商品が増えていくでしょう。
また、最近ではヴィーガンベースだけではなく、牛や豚、鶏などから細胞の一部を取り出し、バイオテクノロジーによって人工的に肉の味や食感を再現した培養肉であるラボベースの代替肉というのも登場しています。
なんか、人間の技術ってスゴイですよね!
02 最も重要な「味」はおいしいの?
代替肉の素材や技術はともかく、気になるのは味ですよね!
初期の頃の代替肉である大豆で出来たソイミートは、残念ながら肉とは程遠いものでした。
しかし!
アメリカの大手メーカーであるインポッシブルフーズは、血色素から得られる赤い色素で、血中に酸素を運ぶ働きをしているヘムという物質によって肉の持つ風味などを忠実に再現できることを発見しました!
そして、大豆の根の部分からヘムを抽出、培養することに成功し、大豆レグヘモグロビンを誕生させました!
この大豆レグヘモグロビンをこれまでの代替肉にプラスすることによって、肉本来の味にさらに近づけることが出来たのです!
このような各メーカーの技術進化によって、代替肉は日々進化しているのです!
むしろ恐ろしさも感じますね…
代替肉がマズイというのはもう過去の話なのです!
現在、代替肉が急激に普及している要因は、こういった本質である味の進化によるものだったのです!
03 代替肉の環境への影響は?
そもそも代替肉を製造するメリットとは何でしょうか?
実は代替肉はベジタリアンの人たちのためだけに作られているわけではありません!
代替肉を製造する最大のメリットは、地球環境にとても優しいという点が最も大きいのです!
例えば、アメリカでは年間で約1180万トンもの牛肉が消費されています。
まず、これらの牛を育てる広大な牧場の確保のために、大量の森林を伐採する必要があります。
さらに、牛1頭あたり年間で約4万1700リットルの水が必要になります。
また、牛のげっぷやオナラからCO2の28倍もの温室効果のあるメタンガスが大量に排出されます。ちなみに家畜産業における地球の温室効果は15%も占めています。
代替肉の製造では、水の消費は99%も少なく、温室効果ガスの排出は90%も少なく済むのです!!
代替肉の製造目的の背景には、こういった地球環境の大きな改善も含まれていたのです。
まさに、代替肉の製造は人間が成すべきことなのです!
04 代替肉の安全性は?デメリットはあるの?
現在の代替肉は原料が植物性であるため、商品自体の安全性は高いです。
ただし。
今後はこれらに含められる添加物やその他の人工物にもよるので、何とも言えないと思います。
ただ、代替肉は現状安全性も高く、デメリットもほとんどありません!
強いて言うならば、代替肉が多く普及すれば家畜業界の人たちの職が失われるということでしょう。
05 今後の代替肉の普及の可能性は?
代替肉は今後、本当に広く普及するのでしょうか?一時だけのブームのようになるのではないでしょうか?
まず、イスラム教の人は豚肉は食べられません。ただ、他の肉は食べることができますし、実は肉食の人も多いんです。
そんなイスラム教徒の人口はなんと世界で18億人以上います!
よって、豚肉に近い代替肉が作れればかなりの普及が見込めますね。
また、世界のベジタリアン人口の統計はわかりませんが、例えばインドに関しては人口の4割がベジタリアンです。
このベジタリアンの人たちが代替肉を食べれるようになれば…。
インドだけでも多くの代替肉の普及が見込めますね!
日本では基本的にあらゆる肉が食べれるのであまり実感が沸きませんが、代替肉の需要は世界的にとても多いのです!
よって、今後は確実に代替肉が世界中に普及していくことでしょう。
06 まとめ
いかがだったでしょうか。
代替肉が登場した数年前に比べ、代替肉は大きく進化していました!
また、世界的に多くの需要もあり、実際に代替肉の市場は急成長しています。
さらに地球環境を考えれば、我々日本人も代替肉を食生活に取り入れていかなければならないでしょう。
今後は、冷蔵しなくてもいい代替肉も開発しているそうです!
味も食感も肉と同等で、常温で長期保存が可能。さらに価格も安ければ、もはや肉を購入する必要はなくなるでしょう。
「えっ、昔って牛や豚を食べてたの?」
なんて時代が来るのかもしれませんね!
これからの代替肉の進化に期待しましょう!