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本当は怖い熱中症!知らないと危険な症状と対処法。

今回は本当は怖い熱中症について、その症状と対処法まで詳しくご紹介します!

夏になれば、毎年よく聞く『 熱中症 』。そんなものに今までなったことないし、今年も絶対大丈夫でしょ!と思ってる人は多いかと思います。

でも…

熱中症になると最悪、死に至ります。今回は実は恐ろしい熱中症に関して詳しくご紹介します!

熱中症とは

熱中症とは、主に夏などの高温環境下において、体内の水分や塩分などのバランスが崩れることで、体内の体温調整機能が破綻してしまうことによって起こる症状で、最悪の場合は命の危険がある病態です。

また、熱中症とは実は病名ではなく以下の病気の総称です。

・熱疲労
・熱射病
・熱失神
・熱痙攣

よって、熱中症といっても人によって症状はさまざまで、無知による自己判断では、対処方を間違えてしまい、最悪の事態を招いてしまいます。

熱中症の症状レベル

熱中症には症状にレベルがあります。既にレベル2の段階で病院に行く必要があります。日陰で休んで水分補給をしても良くならない場合は迷わずに病院へ行きましょう。

・レベル01:軽症
対処方⇒ 日陰で休む、水分補給を行う。

・レベル02:中等症
対処方⇒ 病院で補液を受ける必要がある。

・レベル03:重症
対処方⇒ 救急車 で救命医療を行う必要がある。入院治療が必要。

熱中症の大きな症状

熱中症の重い症状には大きく3つの特徴があります。どの症状でも「 重症 」です。すぐに救急車を呼びましょう。

・意識障害
・発汗停止
・体温40度以上

また、この症状に達するまでにさまざまな症状が起こります。
⇒生あくび、めまい、立ちくらみ、筋肉痛、大量の発汗、強い口渇感、こむら返り、嘔吐、頭痛、意識障害、倦怠感、虚脱感、小脳失調、せん妄、高体温等など。
人によって症状が幅広いので警戒が必要です。これらの症状が発生したら、まずはすぐに日陰で休んで水分補給を行いましょう。それでも改善しなければ、すぐに病院へ行ってください。

熱中症は体の体温調節機能が破綻したもの

熱中症になると、脳領域における間脳視床下部と呼ばれる領域で、体の温度調節部位が制御できなくなることで、体温を下げるための汗をかくことができなくなり、体温は40度を超し、さらに上昇し続けてしまいます。

【 温度調節部位 】とは
・寒いときに体内の血管を収縮させて熱が外に漏れないようにする。
⇒いわゆる鳥肌がこれにあたります。

・暑いときに体の発汗を促進させて皮膚を濡らすことによって発熱を促す。
⇒これが汗の理由です。本来は汗を拭くのはNGなのです。

熱中症はアルコールを飲むと重症化する

アルコールを飲むと、利尿作用のために多く尿がでてしまい、体内の循環血液量が減ってしまうため、熱中症が悪化してしまいます。
炎天下では絶対にお酒を飲むのはやめましょう。

心臓が弱い人は熱中症になりやすい

体温は心臓によって血液が全身を循環して冷却しています。よって心臓に病気がある人だと熱中症を発症しやすいのです。

他にも高血圧患者のひとが降圧薬を飲んでいると血圧を下がり、血液の流れが遅くなるので体温が下がりにくくなるので熱中症が発症しやすくなります。

激しいスポーツをしていると熱中症になりやすい。

​スポーツなどで汗をかくと、血液の量が減ってしまいます。すると血液の濃度(粘稠度)が濃くなって徐々に心臓の負担が増えていきます。
​やがて体の温度調節機能を保つことができなくなり、体温が上昇し始めます。

夏の太陽の下で激しい運動をすることは非常に危険な行為になります。絶対に避けましょう。

熱中症は最悪の場合死に至ります。

体温が40度以上になると体内細胞の酵素の活性が低下し始めます。そして、細胞内のミトコンドリアの電子伝達系などのエネルギー生産系に障害が起こります。

すると一気に全身への障害が進み、腎臓、肝臓、中枢神経、心臓と多くの臓器にの機能が低下していき、やがて機能を停止することで死に至ります。

また回復したとしても障害が発生する可能性があります。
腸管粘膜の保護機能にまで障害がでた場合、腸内の細菌や毒素が腸管バリアを通過して敗血症(感染が全身に広がる)となり、4人に1人の確立で死に至ります。

​つまり、体温上昇によるミトコンドリアの障害が最も恐ろしい症状を引き起こすのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。実は熱中症は発生すると死の危険が高い恐ろしい病気です。

もしも自分や、他の人が熱中症かな?と思ったら直ぐに対応することが重要です。まずは体温を下げることを優先し、近くの病院を探しましょう。

夏の季節は本当に危険です。熱中症にはとくに気をつけましょう!

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